部門単位や業務単位に個別でバラバラに導入された情報システムをERPに対してサイロ型システムと呼ばれます。このような個別でバラバラ導入するサイロ型システムの情報連携について考えてみます。
典型的なパターンとして、経営戦略室、営業部門、物流倉庫、工場にわけて、その間の連携について考えてみます。流通業もしくは製造業がこれに該当すると思われます。
経営戦略室 | 営業 | 物流・倉庫 | 工場 | |||
需要予測 | → | 販売計画 | → | 仕入計画 | ||
|→ | → | → ↓ | → | 生産計画 | ||
|- | 入庫予定 | ↓ | ||||
商談 | ←| | 入庫予定 | ← | 生産予定 | ||
|ー | 在庫 |
ビジネスシーンにおける情報連携
■計画フェーズ
計画立案時は個々にバラバラに作成するのではなく整合性を取る必要があります。具体的には需要予測をトリガに、販売計画、仕入計画、生産計画の同期をとります。
■営業の商談時
営業が顧客と商談にはいるときに納期について回答が必要となります。その納期回答のために必要となる情報が営業が商談時に必要になる情報です。
仕入商品の場合は、在庫情報や入荷情報が納期に直結する情報となります。
自社製品(見込み生産)の場合は、製品在庫情報や生産予定情報が納期に直結する情報となります。
■工場の生産時
工場では需要予測と販売予測に基づいて生産計画を立案します。また販売実績をみながら計画を見直します。つまり工場の生産には営業部門との連携が最も重要ということになります。
■物流倉庫
物流倉庫では在庫情報や入荷情報、入庫情報を提供する側でもあるが、工場からの入出荷指示や営業部からの入出荷指示などが作業トリガとなります。自立的に活動する場合は販売計画や生産計画を入手して調達リードタイムや安全在庫を確保するなど準備を行います。
参照元:代表的な情報戦略
※情報戦略とは何か?という問いへの解説と代表的な情報戦略を紹介