ロングテールとは?

ロングテールとは、インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、総体としての売上げを大きくするものです。

ロングテールの代表例:Amazon

「オフライン小売店」と呼ばれる従来型の店舗を構えた形態の販売店では、商品棚の容量や物流上の制限などで売上げ成績の良い売れ筋商品を主体に販売するよう努め、売れ筋以外の商品(死に筋商品)は店頭に並べられないことが多かったが、アマゾン社などのオンライン小売店は、無店舗による人件費と店舗コストの削減に加えてITの利用による在庫の一元化などによる物流コストの極小化を進めた結果、従来型の小売店の制約に縛られず、普通に考えれば年に1個、またはそれ以下しか売れないような商品まで顧客へ提供することで、店舗を構えていたのでは実現不可能な大きな販売機会の取り込みを可能にした。このようなITを駆使した新たな物品販売のビジネスモデルを説明する時に使われるのが「ロングテール」です。

「ロングテール効果」「ロングテール現象」「ロングテール論」などとも紹介されています。

具体例を用いてロングテール適用を検討してみた

具体的に以下の3つ音楽CDの販売モデルについてロングテールを適応可能かどうかを検討してみましょう。

モデル 販売方法 ロングテールの適用可否
従来のCDの店舗販売 従来の店舗販売では最大でも1-2万点の在庫しか抱え、来店した顧客に販売。抱えられる在庫には限界がある。  不可能
アマゾンのような音楽CDのネット販売 オンライン販売故に在庫は展示無しで、倉庫などに効率良く収納すれば良いので、コストを抑えられます。販売コストを抑えているだけではなく、店舗型のビジネスでは成し得なかった品揃えを揃えています。  可能
iTunesのような音楽のダウンロード販売 数百万の楽曲の取り扱い、ネットからダウンロード販売。

amazonなどネット販売にもないシングルにもならないアルバムの個別の曲はまさにニッチ商品をサイト内検索にて簡単に誘導する仕組みを導入しています。

可能

上記のように、ロングテールは誰でも成功するとは限りません。ニッチ製品の売上を作るためには、その製品への購買を誘導する仕掛けが必要です。サイト内の検索などこれらの仕組みや仕掛けの構築には多大な費用がかかります。さらに少額購買の配送料、デジタルの著作権の保護など、ロングテールを活用したビジネスならではの仕組みが必要です。これらの仕組みを構築するためには、ボリュームのある売上でニッチ商品あたりのコストを下げなくてはなりません。つまり、ある程度の売上ボリュームが必要不可欠になります。

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