ABC分析 とは「重点分析」とも呼ばれ在庫管理などで原材料、製品管理に使われる手法です。在庫の資産としての価値などの評価(重要度)別に段階的な管理手順を適用します。
この手法は品質管理におけるパレート分析に類似しています。
製造業におけるABC分析の例
製造業などで何千・何万とある原材料・製品を管理運用するうえで、管理工数的にも資産運用上もより効率的に管理するために原材料・仕掛り・製品をそれぞれの所要金額の大小でクラス分けし、それぞれに異なった管理手順を適用する。その際考慮するのは単価ではなく、単価x数量の金額である。言い換えると高額の物でもほとんど動きがないものより、低価格でも大量に動く材料のほうが重要度が高いということである。 この金額を大きいほうから並べていくと最初の10〜20%の点数で所要金額の80〜90%を占める、逆に金額の低いほうは点数こそ多いがその総金額が全体に占める割合は僅かである。
ランク | 割合 | 売上比率 |
A:重要管理品目 | 単価x数量が上位10% | 50% |
B:中程度管理品目 | 単価x数量が上位10%~20% | 30% |
C:一般管理品目 | 単価x数量が20%未満 | 20% |
上記のようにランクごとに分類し、管理工数や仕入れの数を決定します。