貸借対照表 (Balance sheet)とは?

貸借対照表とは、財務諸表の一つでバランスシート(Balance sheet、略称B/S)とも呼ばれます。

企業のある一時点における資産、負債、純資産の状態を表すために複式簿記と呼ばれる手法により損益計算書などと同時に作成され、その企業の株主、債権者その他利害関係者に経営状態に関する情報を提供します。また、株式会社では官報、新聞、あるいはインターネット上での決算公告が義務付けられており、損益計算書とともに公告されます。

貸借対照表の構成

資産

会社が集めたお金をどのような状態で持っているのかを表すもので、これらの資産は1年以内に現金化することが出来る「流動資産」と長期にわたり会社が保有することになる「固定資産」とに分けられています。

負債

返さなければならない会社のお金を表すものです。負債も資産と同じように、1年以内に返さなければいけない「流動負債」と1年を超えて返さなければいけない「固定負債」とに分けられています。原則として返済、支払期日の早い順番に並んでいます。

Ⅰ.流動資産

Ⅱ.固定資産

Ⅲ.繰延資産

Ⅰ.流動負債

Ⅱ.固定負債

純資産

純資産とは株主が会社に入れてくれた資金や利益の積み上げを表すもので、負債と違い返す必要のないお金で、自己資本とも言います。純資産がマイナスであれば債務超過の状態であり、倒産のリスクが高いとされます。

Ⅰ.株式資本

Ⅱ.評価・換算差額

Ⅲ.新株予約券

貸借対照表の見方例

自己資本比率(%)= 自己資本(純資産) ÷ 総資産(資産の総合計) × 100
会社の全財産のうち、返さなくていい資本(純資産)の比率がどれくらいあるのか、その比率を計算したもののことです。自己資本比率が低いほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な経営を行っている会社となり、自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。
流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
短期的に支払義務が到来する流動負債に対して、短期的に現金化できる流動資産の比率がどれくらいか、その比率を計算したもののことです。流動比率が低いほど、現金化しやすい資産に対して、短期的に支払うべき負債が多いことになり、短期的な支払能力が低い会社となります。
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