データフロー図(以下、DFD)は、情報システムのデータの流れをグラフィカルに表します。DFDは、システム設計段階の初期に描かれることが多く、システムの入出力情報を示し、データがどこから来てどこに行くのか、どこに格納されるのかを示します。処理のタイミングや逐次的な処理を示すものではなくデータ依存関係を示すものです。
データフロー図の記法には Yourdon & Coad の記法と Gane & Sarson の記法があり、プロセス、データストア、データフロー、外部実体といった要素の組み合わせとなります。各要素の記号と説明を以下に記載します。
要素 | 記号 | 説明 |
プロセス | 〇(円) | 入力データを処理して何らかの加工を加え、結果となるデータを出力するもの。 |
データストア | =(平行線) | データの保管場所を表現したもの。 |
外部実体 | □(四角) | モデル化されるシステム外部に存在するものである。ターミネータとは外部の情報源や外部への情報の出力先を意味する。 |
データフロー | →(矢印) | 他の部品間のデータの移動経路を描いたもの |