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経営戦略
はじめに
ITエンジニアにとって「ストラテジ」は身近な言葉で、直訳すると”戦略”です。この戦略という考え方の歴史を辿っていくと「孫子の兵法」までさかのぼります。
それでは経営戦略とはなんでしょうか?難しく考えずにシンプルに”戦い方”という解釈がしっくりきます。経営目標を達成するために、どういう戦い方をするのか、どこの市場に、どうやって攻めていくのかという考え方こそ経営戦略です。例えば、「売上高、昨対比20%アップ」という目標があったとしたら、それを達成するためのプロセスは色々あると思いますが、どの道を通るかを決めることが戦略だといえます。そして、道が決まった後に、いつだれが実行するかと時間軸を加味して具体的にしいくプロセスが計画となるのです。
このページでは経営戦略立案プロセスを中心に紹介します。
代表的な経営戦略立案プロセス
①経営方針 | ⇒ | ②経営戦略 | ⇒ | ③経営計画 | |||||
経営理念(社是・社訓) | 経営ビジョン | 経営目標 | 事業環境分析 | CSF設定 | 経営戦略策定 | 単年度計画
中期計画 |
個別計画 |
経営方針(経営理念やビジョン)を基にして、経営目標設定、事業環境分析およびCSF設定を経て経営戦略を策定します。その戦略を基に個別計画、単年および中期計画に落とし込みます。
上記が一般的な経営戦略立案プロセスになります。そもそもの話に
なってしまいますが、経営戦略というものは法律で義務付けられているわけでも、JISなどの標準規格というわけでもありません。ただし「戦略なきところに勝算無し」と使われる通り、戦略をもって経営しなければ一時的な成功はあっても長期の成長・成功はありえないというのが今までの歴史がモノがっており間違いない真理であるのです。
経営戦略プロセスの中にもある分析・CSF(重要成功要因)設定の手法にはさまざまあるので紹介したいと思います。
経営戦略策定における分析手法
- SWOT分析・・・・自社の強み・弱み・機会・脅威からCSFを導き出す手法
- PEST分析・・・・法規制、景気動向、はやり、新技術など外部環境を分析する手法
- アマゾフの成長戦略・・・・市場と製品を軸にした成長戦略を分析する手法
- PPM・・・・・ポートフォリオマネジメントにより経営資源の配分を分析する手法
- コトラーの競争地位戦略・・・・リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャごとに最適な戦略を立案
- ファイブフォース分析・・・・5つの競争要因で外部環境を分析する手法
- バリューチェーン・・・・・モノの流れに着目して活動毎に分け分析する手法
- バランススコアカード・・・・・IT利用を前提した経営戦略立案技法
※会社経営の業務知識レベルと学習目標サマリは、ここで説明してます。
※業務知識を学ぶ訳については、ここで説明してます。