「マネジメント 基本と原則」#6 マネジメントの技能

<#6 マネジメントの技能>

「マネジメント 基本と原則」の要約を各章ごとにまとめています。

要約
意思決定

大事なのは、問題の答えではなく、問題についての理解である。

効果的な意思決定の基本

① 何についての意思決定かを決めること。

② 反対意見を出やすくする。

③ 当然の解決策よりも複数の解決策を問題にする。

④ いかなる地位の誰が決定すべきかを問題にする。

⑤ 意思決定のなかに実行の手順や責任を組み込んでおく。

コニュニケーション

・経験を共有することこそ、完全なコミュニケーションをもたらす。

・コミュニケーションを成立させるには、”受け手の知覚の範囲内か、受け手は受け止めることができるか”を考え なければならない。

・耳を傾けることは、コミュニケーションの前提である。

・コミュニケーションは、受け手とされる人からスタートしなければならない。

・自己目標管理こそコミュニケーションの前提となる。

・ 組織においてコミュニケーションは手段ではない。組織のあり方である。

管理

・賞罰こそ、組織の目的、価値観、そして自らの位置づけと役割を教えるものである。

・管理に関わる根本の問題は、いかに管理するかではなく何を測定するかにある。

管理手段の要件

① 管理手段は必要とする労力が少ないほど優れた管理である。

② 管理の対象として測定するものは、成果に影響を与える事象だけを対象とする。

③ 管理手段は測定の対象に適していなければならない。

④ 管理手段の精度は、測定の対象に適していなければならない。

⑤ 管理手段は、時間間隔が測定の対象に適していなければならない。

⑥ 管理手段は、単純でなければならない。

⑦ 管理の目的は、情報収集ではなく行動である。

総論
結局、マネジメント技能とは何なのか理解することが出来ないが、意思決定やコニュニケーションの在り方を理解した時に初めて効果的なマネジメントが出来るのだろうと感じた。

<著書紹介>

感銘を受けた著書を紹介

マネジメント 基本と原則
 発売日 2001年12月
出版社 ダイヤモンド社
内容 ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した大著『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを、初心者向けに一冊にまとめた本格的入門書。本書は、マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことであると明確に規定する。そして、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、取り組むべき仕事、さらには中長期的に考えるべき戦略について、具体的に解説する。組織で働く人に、新しい目的意識と勇気を与える書。

ピータードラッカーの「マネジメント 基本と原則」の要約を以下で紹介してます。日本語と英語でまとめているので是非ご覧ください。

0.序論

  1. 企業の成果
  2. 公的機関の成果
  3. 仕事と人間
  4. 社会的責任
  5. マネジャー
  6. マネジメントの技能
  7. マネジメントの組織
  8. トップマネジメント
  9. マネジメントの戦略

<経済人物紹介>

私が、著書を通じて思想や人物像に感銘を受けた経済にかかわりをもつ人物を紹介

項目  説明
名前 ピーター・ドラッカー(Peter Drucker)

Drucker5789.jpg

生まれ 1909年11月19日 オーストリア・ウィーン生まれ
死没 2005年11月11日(95歳没)
職業 経営学者、社会学者
出身校 フランクフルト大学
 著書 『経済人の終わり――新全体主義の研究』 1939年
『現代の経営(上・下)』1954年
『マネジメント――課題・責任・実践』1974年
『イノベーションと企業家精神――実践と原理』1985年
・・・etc その他多数の著書あり
思想・人物像 ユダヤ系だったドラッカーは、ナチスの勃興に直面し、古い19世紀的ヨーロッパ社会の原理が崩壊するのを目撃し、危険を悟りイギリスを経てアメリカに家族とともに逃れた。

そこで彼が目にしたのは20世紀の新しい社会原理として登場した組織、巨大企業だった。彼はその社会的使命を解明すべく、研究対象となるアメリカ大企業に協力を呼び掛けていた。

ドラッカーは著書『マネジメント』で、従来の全体主義的な組織の手法を改め、自律した組織を論じ、 前書きにおいて「成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てである」と述べている。

またドラッカーの思想は、組織や企業経営の分野にとどまらず、個人のプロフェッショナル成長の分野にも及んでいた。いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り、成功するためには、「自己の長所(強み)」や「自分がいつ変化すべきか」を知ること、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」を勧めていた。新しい挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献すると主張していた。

余談だが、ドラッカーには、日本の古美術コレクターとしての側面もあり、自身により「山荘コレクション」と名付けられている。

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