「マネジメント 基本と原則」#1企業の成果

<#1企業の成果>

「マネジメント 基本と原則」の要約を各章ごとにまとめています。

要約
企業の目的は、マーケティングとイノベーションによる顧客の創造である。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
企業におけるマーケティングとは?
① 顧客は何を買いたいか、顧客が価値ありとし、必要としている満足を分析すること。
② 顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、自ら売れるようにすること。
企業におけるイノベーションは、自ら新しい満足を生みだすことである。

<マネジメント観点のイノベーションの考え方>
① 社会のニーズをもって、利益をあげる事業機会とする。
② 企業そのものは、大きくなる必要はないが、常によりよくする。
③ イノベーションの結果もたらされるものは、よりよい製品、より多くの便利さ、より大きな欲求の満足である。
④ 生産的なイノベーションとは、新しい欲求の満足をもたらす財とサービスの創造である。
⑤ 既存の製品の新しい用途を見つけることもイノベーションである。

総論
ドラッカーは、企業にとってのマネジメントを企業の唯一の目的である「顧客創造」を達成するための道具、機能、期間と考えている。そして「顧客創造」のために企業が持つべき機能は2つで、「マーケティング」と「イノベーション」であり、両社の機能を高めることこそがマネジメントに課せられた最大の責任といっている。

つまりマーケティングで顕在的なニーズを拾い上げ、かつイノベーションで新しい満足を作り出すことこそが顧客創造に繋がり、「マーケティング」と「イノベーション」の機能をいかに効率よく高められるかがマネジメントの腕の見せ所ということだ。

この章を読んでみて、第一印象としては、なぜ顧客創造が企業の唯一の目的なのと思ってしまった。冒頭で躓いてしまったため、その後の話も腑に落ちずモヤモヤしているというのが率直な感想だ。読み進めると、アハ体験のような瞬間が訪れるのか・・・?

<著書紹介>

感銘を受けた著書を紹介

マネジメント 基本と原則
 発売日 2001年12月
出版社 ダイヤモンド社
内容 ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した大著『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを、初心者向けに一冊にまとめた本格的入門書。本書は、マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことであると明確に規定する。そして、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、取り組むべき仕事、さらには中長期的に考えるべき戦略について、具体的に解説する。組織で働く人に、新しい目的意識と勇気を与える書。

ピータードラッカーの「マネジメント 基本と原則」の要約を以下で紹介してます。日本語と英語でまとめているので是非ご覧ください。

0.序論

  1. 企業の成果
  2. 公的機関の成果
  3. 仕事と人間
  4. 社会的責任
  5. マネジャー
  6. マネジメントの技能
  7. マネジメントの組織
  8. トップマネジメント
  9. マネジメントの戦略

<経済人物紹介>

私が、著書を通じて思想や人物像に感銘を受けた経済にかかわりをもつ人物を紹介

項目  説明
名前 ピーター・ドラッカー(Peter Drucker)

Drucker5789.jpg

生まれ 1909年11月19日 オーストリア・ウィーン生まれ
死没 2005年11月11日(95歳没)
職業 経営学者、社会学者
出身校 フランクフルト大学
 著書 『経済人の終わり――新全体主義の研究』 1939年
『現代の経営(上・下)』1954年
『マネジメント――課題・責任・実践』1974年
『イノベーションと企業家精神――実践と原理』1985年
・・・etc その他多数の著書あり
思想・人物像 ユダヤ系だったドラッカーは、ナチスの勃興に直面し、古い19世紀的ヨーロッパ社会の原理が崩壊するのを目撃し、危険を悟りイギリスを経てアメリカに家族とともに逃れた。

そこで彼が目にしたのは20世紀の新しい社会原理として登場した組織、巨大企業だった。彼はその社会的使命を解明すべく、研究対象となるアメリカ大企業に協力を呼び掛けていた。

ドラッカーは著書『マネジメント』で、従来の全体主義的な組織の手法を改め、自律した組織を論じ、 前書きにおいて「成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立てである」と述べている。

またドラッカーの思想は、組織や企業経営の分野にとどまらず、個人のプロフェッショナル成長の分野にも及んでいた。いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り、成功するためには、「自己の長所(強み)」や「自分がいつ変化すべきか」を知ること、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」を勧めていた。新しい挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献すると主張していた。

余談だが、ドラッカーには、日本の古美術コレクターとしての側面もあり、自身により「山荘コレクション」と名付けられている。

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